深刻な水不足について

普段、私たちは当たり前のように水飲み、水を使っています。歯磨き、洗濯、お風呂、料理など、水は私たちの生活にとって欠かせない存在です。

しかし世界では、深刻な水不足の問題に直面していることを、あなたはご存じでしょうか。その原因は、人口爆発、工業の発展、紛争など様々なものがあり、深刻で複雑な問題です。

地球は「水の惑星」と言われており、表面積のおよそ3分の2が海で覆われています。地球の水の体積はおよそ14億立方キロメートルであると言われています。しかしながら、そのうち私たちが使うことのできる水は、その0.01パーセントにも満たないのです。この割合は、お風呂いっぱいの水のうちのわずか一滴に相当します。もしその一滴が無くなったり、汚染されてしまったりすれば、地球上の生物は全て絶滅してしまうでしょう。

では、世界ではどれくらいの人が水不足に陥っているのでしょうか。国連の報告書によると、現在世界の約7億人が、水不足の中生活しており、汚染された水しか得られないがために、毎日約4900人の子供が亡くなっています。中でもアフリカのサハラ以南の地域では、水不足が原因で5人に1人が15歳までに亡くなっています。

水不足は紛争も起こします。例えばアフリカを流れるナイル川は、エジプトにとって貴重な水源であり、エジプトの人口の96パーセントがその水に依存しています。しかし、ナイル川上流に位置するタンザニア、エチオピアでは、ナイル川から水を引く「パイプライン計画」があります。大量に上流で水を引き、それが原因で下流のエジプトの水量が減れば、国際紛争が起こる可能性もあります。複数の国をまたぐ国際河川の流域ならではの問題です。

国際的な水不足の解決策について

このように深刻な水不足の問題ですが、これらの問題を解決する国際的な動きについて見ていきましょう。

2002年、日本とインドネシアが提唱し、アジア水環境パートナーシップ(WEPA)が設立されました。WEPAでは、東アジア11か国の環境ガバナンス強化を目指し、自発的な協力を促進するパートナーシップです。この活動により、アジアのメコン川流域であるカンボジアのプノンペンでは、農業生産高は増加しました。

その他の動きとして、水と衛生問題に関する国際活動を活性化させるために「国連水と衛生に関する諮問委員会(UNSGAB)」が設立されたり、アジア・太平洋地域の水問題を議論する「アジア・太平洋水サミット」を設立したりと、水問題解決のための動きは世界で活発になっています。

国際的な動きは様々ありますが、まずは私たち一人ひとりが世界の水問題について関心を持つことが、水問題解決の第一歩となります。

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