湧き水の特徴について

 多種多様にわたるミネラルウォーターに貼られているラベルの多くは、「採水地」という表示でその水の産地が分かるようになっています。

カナダの水道水から採取したとされる「O2AQUA(オーツーアクア)」を除いては、温泉または氷河や山脈近辺、河川の湧き水や水深1000m前後の地下水や深海など「採水地」も多岐にわたり、選ぶ側の消費者にとっても色々とためしてみたくなるもの。

世界や日本各地発祥にミネラルウォーターが浸透する一方で、湧き水または生水とはどんなものか意外と知っている人は少ないのではないのでしょうか?

湧き水は、自然な形で地表に出現した地下水を指しています。その規模が大きくなるほど川の源流となり、地表水に比べ供給
の安定感から井戸に匹敵するほど、食用や洗濯・農業など地域住民の生活や生業にかかわっていました。

湧き水は熱を加える以前はもちろん生水のままですが、かつては「生水は飲むな」と言われるほどに危険視され続けてきました。その原因の一つには、海外旅行での水をめぐるトラブルの続発にありました。ミネラルウォーターに比べると生水の方がミネラルを多く含んでいる反面、悪質な細菌も含んでいるのです。

これが、生水の摂取から細菌感染そして腹痛・下痢などの健康に関わるトラブルを引き起こしていったのです。かつて、海外駐在や長期の海外出張・旅行を経験した友人たちが繰り広げる苦労・自慢話にも、必ず「水道水が飲めない」「わざわざ水を買わなくてはいけなかった事」が話題になったものです。

最近はパワースポット巡りも流行し、その強い気を発する神社や名水の湧き水を持ち帰る人も多いといわれますが、まずは煮沸をして殺菌を心掛けたいものです。湧き水=生水の再評価はミネラルウォーターの浸透が一役買っているようです。

ヨーロッパ発祥といわれるミネラルウォーターですが日本では水道水への安全性が高いとされていたため、30年近く前からゆっくりと浸透していきました。ヨーロッパでミネラルウォーターが常識なのは生水が飲めないヨーロッパの水道事情が背景にあったからです。

しかし、昨年の東日本大震災・原発事故がきっかけで関東甲信越以北の地方産の飲食物・水道水への安全性が疑問視される中、ミネラルウォーターが注目を集めて売上が急速に伸びたのは何とも皮肉な現象ではないでしょうか。

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